2009年8月16日日曜日

監視業務終了

 本日8月16日をもちまして、三宅島各海水浴場での監視活動が終了致しました。

 台風の影響やクラゲの発生など色々ありましたが、無事故で今日という日を迎える事が出来ました。

 思い返せば、初めは隊員の殆どが始めての三宅島ということで、うまくやっていけるかどうかとても心配でした。

 しかし、村役場の方々や警察の方々、心優しい地元の方々や明るい観光客の皆様方に日々励まされ、隊員の方も最後まで体調を崩す事なく、最後まで三宅島の海を守り抜く事が出来ました。
心より感謝申し上げます。

 今年の監視活動は終了致しましたが、既に来年に向けた計画も始まっております。これから東京へ戻り、今年の反省点を再確認した上で、更なる技術と知識の向上のため勉強をトレーニングを重ねていきます。

 今後とも宜しくお願い申し上げます。

(広報 大井)

2009年8月15日土曜日

海洋教室

 長太郎池で、三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館主催の海洋教室が開催されました。
 三宅島の海に生息している様々な生物のレクチャーをしてくださいました。

 海洋生物の知識が増える分、海の豊かな自然をよりたくさん満喫できることでしょう。

 また、海に潜む危険生物についてもレクチャーをして頂きたいと長太郎池担当の隊員の方から提案をしたところ、アカコッコ館職員の方が快く引き受けて下さいました。心より御礼申し上げます。


 今後も、アカコッコ館と当ライフセービングクラブが協力して、三宅島の大自然と海水浴場の安全な環境を提供していけたらと思っております。

(広報 大井、長太郎池隊員 飯野・青山)

2009年8月14日金曜日

日々勉強

 メンバーのそのほとんどが東京海洋大学の学生で構成されている三宅島ライフセービングクラブ。
 ボードセーリング(ウインドサーフィン)、スクーバ・ダイビング、スノーケリング、セーリング、ロープワーク、釣り、海産物の調理、・・・。海の総合大学ならではの様々な種目のスペシャリストがそろっています。

 それぞれの隊員が持っている知識を隊で共有するために、毎晩講習を重ねています。


 今日のテーマは、天気図を用いた解析の講習です。気象学、海洋学を元に、天気図の気圧配置や潮汐表等を使用して風や天候、海況などをより詳細に予測します。




 先日損傷してしまったレスキューボードの修復作業です。なかなか時間を要する作業です・・・。


 様々な視点から海を見つめ、海を感じ、海を学ぶことで更なる知識や技術の向上が出来ればと思っております。

(広報 大井)

2009年8月13日木曜日

カツオノエボシ、再び

 台風一過で、各浜の海水温が急激に上昇しております。錆ヶ浜や大久保浜では27℃に達しています。

 これに笑みを浮かべているのがカツオノエボシ。
 錆ヶ浜ではカツオノエボシの大量発生により止む無く遊泳禁止とさせて頂きました。


 隊員がさっと駆除しただけでもこの量。まだまだいるのでしょうか。


 ご覧のようにカツオノエボシは長い触手を持っています。写真の一番下あたりまで触手が伸びているのがお分かりになりますか?このサイズで全長50㎝程度です。これが人間の皮膚に触れると刺胞が発射され、痛みを感じます。

 カツオノエボシの被害から逃れるには、出来るだけ肌の露出を抑えるほかありません。ウエットスーツ、ラッシュガード等の着用をおすすめします。

 何か分からない事があればお近くの隊員までお気軽に声を掛けてください!

(広報 大井)

2009年8月12日水曜日

台風一過

 台風8号が三宅島沖を通過し、今日はどの浜も晴天に恵まれました。


 大久保浜は、久しぶりにたくさんのお客様で賑わいビーチに活気が戻りました!

 さて、今回通過した台風9号ですが、色々な置き土産を残して去って行きました。


 打ち上げられていたのは魚・・・ではなくルアー。尻尾の方に釣り針がついたままです。踏んだら痛そうですね。



 これは“オイルボール”と呼ばれる油の塊です。一体どこから・・・。


 地道にビーチクリーンをする他手段はありません。みんなで協力して三宅島の綺麗な海を守っていきたいですね。

(広報 大井)

2009年8月10日月曜日

ライフセーバーは常に挨拶を心がけて地元の方々と信頼関係を築いていきたいと思います。

我々ライフセーバーはコミュニケーションの方法のひとつとして、会う人会う人に挨拶することを常日頃心がけております。
今日は毎日のそんな地道な行動が実を結んだ一日となりました。


それは今日の夕方、自主トレーニングをしていた隊員がいつものように島にいらっしゃる方に挨拶をしたところ、
島の方に呼び止められ、「気持ちのいい挨拶をありがとう、おかげで元気が出ました」とおっしゃってくれた方がいました。

こうした日々の積み重ねがライフセーバーとしての活動の一環であるとともに、
挨拶の重要さを実感できたのではないか、と思います。

(広報 苅部)

台風の影響で全浜遊泳禁止となりました。

台風の影響で全浜遊泳禁止となりました。

この記事を書いている段階(16:45)では外はせみが鳴いていて日差しも強いのですが、

いつ天候が急変するかわかりません。


明日は激しい強風と豪雨に見舞われることでしょう。

海には決して近付かないようにしてください。

(広報 苅部)

2009年8月9日日曜日

伊ヶ谷にて釣り針を回収。

伊ヶ谷にて誰も使っていない釣り針を発見しました。






幸い発見されたのが遊泳エリア内ではなかったのですが、もしこの釣り針が流されて遊泳エリア内に入ったり、或いは発見された遊泳エリアの外にもし利用者が入った場合、怪我や事故が起こっていたかもしれません。
「まあ大丈夫だろう」と思っていても、危険性が皆無とは限らず、もしかしたら他の方が怪我をしたりする可能性もあるので、注意して頂けたらと思います。

(広報 苅部)

大久保浜付近にて鮫が出没。

本日大久保浜付近にて鮫が目撃されました!

 地元の方から、午前9時ごろに大久保浜の東にある大崎という場所で鮫の背びれを発見したとの情報提供がありました。
 背びれの大きさからして、体長は推定2〜3メートルとのことでした。

 鮫による負傷者が出ることを危惧し、大事をとり大久保浜では12時ごろより遊泳禁止とさせていただきました。
 大久保浜の今後の遊泳状況についてはただ今検討中です。

 今回、情報を提供してくださった方のおかげで、迅速、かつ安全な対応を取る事が出来ました。心より感謝申し上げます。
 また、皆様も危険な生物を発見なさったらご報告頂けると幸いです。

(広報 大井、苅部)

2009年8月8日土曜日

レスキューボードの損傷

 今日は、我々が監視活動を行うにあたって必要不可欠であるレスキューボードについて触れたいと思います。レスキューボードとは海上にて溺者を発見した際にライフセーバーがこれに乗り、迅速に救助に向かうためのものです。ボードの他にレスキューチューブというものもありますが、ボードのほうが素早く移動できます。
 そのレスキューボードに関するお話なのですが、本日、錆ヶ浜にていつものように監視活動に赴いたときのこと。






 レスキューボードに傷が入っていて、このまま作業に用いるとボード内に海水が入って役割を果たせなくなるので、急遽修理に出すことにいたしました。残念ながら、いたずらされた跡がありました。 小さなキズに見えますが、レスキューボードにとっては、非常に大きなダメージとなりました。
 また再び大海原を駆ける日が来ることを希う限りです。

(広報 苅部)

長太郎池の派出所にてスイカを頂きました。

長太郎池に入る前に、毎回付近の派出所の警察官のかたがたに挨拶をするところで、警察の方々からスイカを頂きました。





その後は元気はつらつと監視活動をさせて頂いておりました。


派出所の皆様、ありがとうございました。

(広報 苅部、長太郎池 増永・飯野)

2009年8月7日金曜日

長太郎池の階段が見た目以上に滑ります。

 皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
 今日は長太郎池で楽しく遊泳していただくために、注意していただきたいことについて書きたいと思います。

 まず、長太郎池の踊り場や階段は薄く苔が生えているため、ぬめりを帯びていて滑りやすく危険です。 入水、離水の際に転倒する方が増えています。







 このように岩場で滑って転んでしまうおそれもあります。


 そこで、




 そのぬめりを除去するために、長太郎池担当のライフセーバーが毎日デッキブラシを用いて掃除をしておりますが、完全に除去することができません。


 そこで、浜にいらっしゃった全員の方にお声掛けをして注意を促しておりますが、それでも残念ながら、今夏8名の方が滑って、ケガをされています。幸い皆さん軽傷でしたので、すぐに隊員が応急処置を施して、今のところ、事無きを得ています。

 階段では手すりにつかまって歩く、岩場ではグローブや軍手をして手をつきながら歩くといったところに注意すると転倒しにくくなります。

 入水、離水時には十分ご注意ください。


(広報 苅部)

2009年8月6日木曜日

カツオノエボシ

錆ヶ浜、伊ヶ谷(大船渡)浜、長太郎池でカツオノエボシ(毒性の強いクラゲ)が発見されています!


水温が高い日に浜へやってくるようです。

現在までに、5匹を捕獲していますが、ボードで巡回中の隊員も被害に遭遇してしまいました。





ここで、カツオノエボシの対処法について軽く触れておきたいと思います。

カツオノエボシの触手に振れると、触れた箇所に激痛が走り、ミミズ腫れを起こします。
患部には触手が残っている可能性があるので、素手ではなく手袋等を用いて除去します。
次に海水で洗い、それでも痛みが残る場合は、氷水等を用いて冷却します。



カツオノエボシの予防法についてですが、


長袖のラッシュガードやウェットスーツを着用するなりして、


肌の露出を抑えることをお勧め致します。


詳しくは、浜のライフセーバーにお尋ねください。



以上、東京海洋大学ライフセービング(広報 苅部)でした。

2009年8月5日水曜日

遊泳禁止の長太郎池が狙い目です!?

 遊泳状況は、1日の中でも変化します。

 各浜の遊泳状況については、
①毎日午前9時に行っている三宅村役場観光振興課からの島内放送
②各浜のタワーに掲揚されている遊泳状況を示す旗の色
にて皆様にお知らせしております。

 ちなみに、旗の色と意味は、
    青色:遊泳可能
    黄色:遊泳注意
    赤色:遊泳禁止
となっております。

 この遊泳状況に関しては、天候、海況等を総合判断して決定しております。
 しかしながら、一度判断した遊泳状況であっても、それが必ずしも一日中続くわけではありません。浜の状態が変化すれば、変更することがよくあります。

 ところが、朝9時の時点で「遊泳禁止(赤旗)」となった浜は、1日を通して来てくださるお客様の数が少なくなるということがあります。

 特に長太郎池の場合、潮の干満の影響を受けやすいので、潮が引いてきた(干潮に近づいてきた)時間に「遊泳注意(黄旗)」もしくは「遊泳可能(青旗)」に変更となる日が結構あります。

 そのような場合には、比較的遊泳されているお客様も少ないので、ゆったりと遊泳やフィッシュウォッチングを楽しむことができるかもしれません。

 是非、朝9時の時点で、遊泳禁止となった長太郎池を狙ってみてください。

 その時々の各浜の遊泳状況および海の状況は、今いる浜のライフセーバーにお尋ねください。隊員間のメーリングリストにて常に情報共有がされていますので、その他の浜の状況について情報提供することができます。

 また、干潮、満潮、潮回りを調べると、遊泳状況をある程度予測をすることができます。是非、お越しください。

(広報 苅部)

2009年8月4日火曜日

阿古の宿舎に嬉しい差し入れが届きました。

 今日、みんなで夕食を食べていると、玄関の方から”こんばんはー!”と元気な声が。


 どなたかな?と思いながら隊員みんなで行ってみると、大久保浜、伊ヶ谷、長太郎池にて遊泳をしていらっしゃった皆さんでした。
 なんと遊泳中の監視のお礼を言いに、わざわざ宿舎まで来て下さったとのこと。




 そして韓国海苔の差し入れまで頂いてしまいました。

 みなさんから”ありがとう!”の声を頂いたら、1日の疲れが全部吹き飛んで、隊員みんな元気いっぱいになりました。
 今後とも訓練と勉強を重ね、島の方々や観光客の皆さんからの信頼を得られるように我々一同、力を尽くしたい限りでございます。

 差し入れは隊員みんなで美味しく頂きました。ありがとうございました。


(広報 苅部)

2009年8月3日月曜日

坪田青年団の皆様からご理解、ご協力を頂いて活動しています。



 本日は強風や波浪の影響で長太郎池が遊泳禁止となっておりました。
 ところが、これぐらいの天候なら泳げると思って、地元の方が浜へいらっしゃいました。
 折角、楽しみにして浜へ来てくださったのですが、「遊泳禁止なので泳ぐのを遠慮して頂けないでしょうか。」とお願いしたところ、「地元の人間ならこれぐらいの海況では泳ぐことができるのだけど、子供たちや三宅の海に不案内な観光客の方々が真似をすると危ないからやめておくよ。」と言って下さいました。

 地元の方から、ライフセービング活動に対して深いご理解を頂くことができたことを私たちは何より嬉しく思いました。ご配慮下さったこと、心よりお礼申し上げます。
 ご利用される全ての方の安全を確保するために、日々頑張っていきたいと思います。今後とも、ご理解とご協力よろしくお願い申し上げます。

(広報 苅部)